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  1. 買ったおもちゃで遊ばない、1人遊びをしてくれない・・ / 【所長オススメの工夫】 大人と子供の”ニアネス”とは?

買ったおもちゃで遊ばない、1人遊びをしてくれない・・ / 【所長オススメの工夫】 大人と子供の”ニアネス”とは?

ハペブログ

所長宮野さんの連載 第5回は、”買ったおもちゃで遊ばない子供さん” についてです!

今回は、子供が1人遊びや、買ったおもちゃで遊ぶようになるための、大人ができる工夫をお話頂きました。

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宮野 亮(みやの あきら)

一般社団法人 子どもと育ち総合研究所 代表理事 所長

 

※第1~4回の記事はこちら!
1.所長に聞く、「積み木の遊び方」の深い世界。 -子供の自信を育てる単純動作や、1歳と4歳で異なるメソッドとは?-

2.所長に聞く、”赤ちゃんへの、初めてのクリスマスプレゼントの選び方” ~大人も一緒に楽しめる、0歳・1歳の子供におすすめのおもちゃとは?~

3.ドイツ木製おもちゃ(知育玩具)にみるヨーロッパの教育思想。~木製玩具メーカーがたくさん生まれたドイツで、所長が感じた「子供のおもちゃ遊び」の日本との差異~

4.知育玩具(おもちゃ)とは、”単なる頭が良くなるおもちゃ”ではない? / 所長に聞く、おもちゃ遊びで育む子供の8つの力と、遊びを大切にするドイツ木製玩具。

 

 

せっかくおもちゃを買ったのに、遊んでくれない

 

そんな経験をされた方は多いのではないでしょうか。

 

そういう時は、まず少しの時間でよいので一緒に遊んでみてください

大人が遊ぶ様子をまねて遊ぶようになる場合があります。

 

あるいは、遊び方を教えてあげることも有効です。

遊び方がわかると、子どもは自分で遊ぶようになります。

 

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「大人と一緒に遊ぶ」「遊び方を教えてもらう」ことによって、子どもは遊び方を学び、その遊びを楽しむことができるようになります。

そして「自分で遊ぶ」ことで、誰にも邪魔されず自分のペースで、自分の工夫を加えながら、その楽しさを十分に味わっています。

 

「大人と一緒に遊ぶ」ことで子どもは大人(親)への愛着を作ることができます

そして「自分で遊ぶ」ようすは意欲的で主体性を発揮している姿です。その姿は、じつは「大人と一緒に遊ぶ」ことによって導き出されているわけです。

 

この2つの様子(「大人と一緒に遊ぶ」と「子どもが自分で遊ぶ」)は、子どもの成長と遊び・学びを考えるときにとても重要です。

オランダのピラミーデ(ピラミッドメソッド)(注)では、これに「ニアネス」と「ディスタンス」という名前を付けています。

 

(注)オランダで作られた幼児教育法。1994年にオランダ政府が全国の幼児教育保育施設に推奨した。日本では2005年から基礎講座を開催中。詳しくは次をご覧ください。

http://www.play-dev.jp/pyramid/

 

子どもと大人が一緒に遊ぶ=近づいて傍にいる=「ニアネス(nearness)」。

子どもが自分で遊んでいる=大人から離れている=「ディスタンス(distance)」。

 

 

ニアネスとディスタンスは、「両方必要、両方大切」

 

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「どちらが良いか?」ではなく、「両方必要、両方大切」と考えてください。

 

ニアネス」の時は、子どもが興味を持つように語りかけ、あそびに誘導してあげてください。

「こうしなさい!」「これができないとダメよ!」などと強制的・威圧的に接するのではなく、子どもが興味を持つように温かみのある態度で一緒に遊んでください。あそびにおもしろさを感じたら、子どもは自分でやりたがります。

 

そうなったら、徐々に「ディスタンス」していきます。

子どもは遊びに集中するでしょう。やがて、完成させたりうまくいったときに「できたよ!!」と声を出すでしょう。それは大人(親)へのシグナルです。

すごいね!!」「わ~、じょうずね~」などの「返し」をすることで、子どもは「ほめてもらった!」「認められた」という思い(達成感、自己肯定感)を蓄積していくことができます。

 

 

子供が1人で遊んでくれるおもちゃは?という質問

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子どもが一人で遊んでくれるおもちゃって、ありませんか?

こんなご質問をいただくことがあります。その時に私はいつもこの「ニアネス」と「ディスタンス」の話をします。ニアネスをすれば必ず子どもは自分で遊ぼうとします。いろいろな遊びができ、「自分で遊ぶ」楽しさをたくさん味わえる良質なラーニングトイは、まさに「一人で遊んでくれるおもちゃ」と言えます。

 

次回は、気が散ってしまう子どもにおすすめな、おもちゃ遊びの工夫をお話します。

子供が注意力を発揮する! おもちゃ遊びの工夫。所長おすすめの”ある道具”とは?

 

宮野 亮(みやの あきら)

一般社団法人 子どもと育ち総合研究所 代表理事 所長

”1960年福岡県生まれ。北九州市立大学文学部(中退)の後、大阪府立大学総合科学部人間関係コース(心理学・社会学専攻)卒業。高校時代より野外活動リーダーをつとめ、辻井正の主宰する「おもちゃライブラリー」において障がい児療育活動とおもちゃによる保育活動をはじめる。2004年オランダCitoにてピラミッドメソッド国際普及会議に参加。2011年、子どもと育ち総合研究所所長に就任。神戸こども総合専門学院非常勤講師。”

【子どもと育ち総合研究所の情報】
web: http://www.play-dev.jp
facebook : https://www.facebook.com/kodomotosodachi